新型コロナウイルス感染症検査陽性者の確認について(第四報)を掲載しました。

 第二報でお伝えしておりました、昨日行ったPCR検査ですが、本日、午前11時20分に阿蘇保健所より報告がありました。入所者44名、ショートステイ利用者3名、計47名の検査結果は、全員陰性とのことでした。
 これにより、5月8日の時点で確認された1名の介護職員の新型コロナウイルス感染症検査陽性に伴う、当施設におけるすべての入所者49名(ショートステイ3名を含む)及び職員40名、計89名のPCR検査が終了し、現時点で全員の陰性が確認されました。
 ただし、大変重要なこととして、これまでにわかってきている今回のウイルスの特徴およびPCR検査の意味を考えると、まず第3波までのウイルスに代わり、変異を伴うウイルスが優位になってきており、感染力の強さが増していることが明らかで、これまで以上に対策を強化しなければなりません。少なくともこれまででも感染が成立された日をDay 0に仮定した場合、症状が出始めるのがDay 14までの間で、特にDay 5~7が多く、かつ症状が出る2日前(0.7日前がピーク)から他人に移しやすい特徴があります(症状も何もない人が他の人に移す)。また、PCR検査においても、Day 7以降に陽性率が上がってくることから、今回の検査はDay 3およびDay 4であり、この1回のPCR検査が陰性だからと言って、感染が完全に否定されるわけではありません。現在、職員1名の感染が分かり、当該職員の勤務日の中で、他者に感染させる可能性があったのは、5月6日の1日のみでした。この日に接触の可能性のあった7名の入所者については、5月9日より、関連施設であるクラスターの経験のある阿蘇やまなみ病院の感染症対応チームが施設に行き、ゾーニング(他の入所者から隔離)を行い、個人防護服体制など、感染拡大防止の指導、助言を行っております。今回の陰性の結果を受けても、Day 14である5月20日までは、現状の対応で業務を継続して参ります。

 なお昨日より行っております、第2回目の新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種は、本日午前11時をもって入所者、職員への接種を終えております。午後0時15分現在、昨日と本日の接種者に特別な副反応は起こっておりません。

 本日も、阿蘇保健所においては、県下の高齢者施設における集団感染が多発しており、検査も大変混雑している中、また多忙にも関わらず、迅速な検査結果の報告をいただき、先手を打てる、根拠のある感染拡大防止体制を取ることができました。重ね重ね感謝申し上げます。

令和3年5月11日 12:18
特別養護老人ホーム あそん里
施設長 上田智雄
社会福祉法人治誠会     
理事長 高森薫生